英語を教える若い教師の皆さんへ No.1

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         旧エルサレム イスラエル 1972年

 

 

「経験というものは、欲しいと思ったものが得られなかった時に、はじめて得られるものです。」

 この言葉、47歳という若さで亡くなったランディ・バウシュ教授「最後の授業」での言葉です。この意味は、経験」即ち「技術のようなもの」失敗しなければならないし「失敗が無ければ、技術や経験は身に付く事は無い」ということを意味しています。

 私は、40年間英語の教師でしたが、英語の勉強にもこの事が当てはまります

 英語の勉強をする際に生徒たちには、大きな誤解生まれます。それは、「学校の授業を受け、先生の話を聞いて、ノートを取り、試験前に復習さえすれば、英語の実力が付く」という誤解です。

 数学や理科の勉強は、労力をできるだけ省き、近道をした方が良い学問です。しかし、英語は違います。なぜなら、英語はスポーツや楽器演奏の技術と一で、忍耐努力を持って日々会得して行く「技術」だからです。

 貴方プロのピアニストなりたいとしましょう。週に何回か 日本一素晴らしいピアノの先生就いて学んだとしても、どんなに分かり易い説明を聞いたとしても

 もし貴方が、努力と忍耐を持って、自分から進んで日々、毎日練習しなければ、プロどころか、貴方の特技にもなりませ

 英語の勉強も同じです。英語力、即ち、「話す・聞く・読む・書く」全て技術ですから、日々練習をしなければ決して身に付きません

 練習とは失敗の積み重ねです。ランディ・バウシュ教授言うように、失敗をするから、技術は身に付くのです。

 プロのテニス選手になった人も、最初は面白くない「素振り」繰り返しボールを打ち出した時は、「空振り」・「ホームラン」・「ネットに引っ掛ける」というような失敗重ねて行くから上達するのです。

 では、英語の学習における失敗とは意味するのでしょうか?

 それは、「予習を毎日する」ことです。復習も疎かにしてはいけませんが、復習には失敗がありません

 どれだけ復習をしても繰り返しがなければ「技術の修得」には繋がりません

 確かに、復習さえしていれば記憶力の良い人ならば、中間・期末テストでは高得点が取れるかもしれません。

 しかし、これは、自分の暗記力の良さを人に見せつけ、優越感に浸ることにしかなりません。英語の実力は、復習だけでは絶対に身に付かないのです。

 「勉強は家でするもの」です学校は、教師に自分勉強の仕方が間違っていないか指摘してもらう、つまりフィードバックしてもらう所なのです。

 さて、スポーツや楽器演奏の失敗は、どのようなものかは、分かり易いですが、それでは英語の失敗とは具体的にどのようなものを意味するのでしょうか。

 英語に於ける失敗とは、読む力では、正しい訳を知る前に、辞書を片手に持ちながら自分なりの訳をすることです。書く力に於いては、「文法のドリルの数を毎日熟す事」、あるいは、「毎日、英文を書いて、教師に添削してもらう」を意味します

 どの場合も、辞書を参考にすることは構いませんが、失敗をすることが目的ですから、正解を先に見ることや、自分が解答する前に他人から簡単に正解を教えてもらうこと厳禁です。

 なぜなら、そこには、失敗が無いからです。

従って、予習時に、教科書ガイドを見ながら勉強すること最悪です。なぜならそこには、失敗が無いからです

 英語の読む力を身につけるには、辞書参考書頼りにまず自分なりにトライし失敗すること大切なのです。

 もう一つだけ、注意をすることがあります。

 それは英語を学ぶ生徒さんたちには「ノートに日本語の全訳書かない英語を教える教師は「ノートに全訳書かせないということです。

 英語を学ぶということは、英語での考え方を身につけることが一番大切です。

 ところが全訳ノートに残すと、内容・概念 ⇒ 日本語文 ⇒ 理解の順番になり、これでは日本語の勉強であって、英語の考え方は絶対に獲得できません

 必ず英語の内容・概念 ⇒ 理解 ⇒ きれいな日本語文の順でなければなりません。

 この順で学ぶためには、内容・概念を把握するために、直訳という日本語助けが必要になります。 

 つまりネイティブスピーカーが英文を理解していくように句(phrase)・節(clause)に分けて上から、上から訳す」という技術必要です。

 その為に英文法を学ぶこと必須です

 読む力無いならばどれだけ「話す・聞く」能力があっても、国際社会の組織や企業で働くことはできませ

 読む力を身につけることを生徒も教師も疎かにしてはいけません

 もう一度、繰り返します。「勉強は、基本的には面白いものではありません英語のプロになるつもりならば、忍耐を持って、毎日鍛錬しなければ決して英語修得することはあり得ません。」

 ちょうど、野球をする高校生が「甲子園」目指して、苦しい練習に耐えるような努力絶対必要なのです。

 

ぜひ、実践してみてください