神様から希望の約束 「虹」 岡 山
日本はコロナ禍中に在り、一時は、「有事」の状態が極度に大変な時期もありました。この禍中に於いて、大きな役割を果たしてくれているのが、「医師」です。
医療大国の名に恥じず、多くの医師たちの労苦のお陰で、日本は、「医療崩壊」を起こさずに、また、昨年は、オリンピック・パラリンピック開催を成功させることも出来ました。
現在、オミクロン株が流行しています。しかし、コロナウィルス・デルタ株が猛威を振るった期間を分析すると、実際には、志ある素晴らしい医師たちだけに負担がかかりました。
その証拠は、日本全国の病院等に、約140万床あるのにもかかわらず、コロナ禍のために使われたのは、実に5%前後にしか過ぎませんでした。
その責任は、日本医師会幹部に在ります。日本医師会幹部たちをはじめとする集団は、「自分たちに、火の粉が来ないように」という動きばかりをして、「まさかの時」に備えをしない姿勢は、「責任逃れをしている」としか、国民の目には、映りませんでした。
今のところ、志ある医師たちのお陰で、日本は滅びずに存在出来ています。
しかし、日本医師会幹部のような集団が、有力な与野党議員をサポートすることによって、政治に圧力を掛け続けるならば、日本は滅びてしまうかもしれません。
先日、任期を終えようとしている日本医師会会長が、「コロナと共に生活する事、「ウィズ コロナ」が終わらない限り、マスク着用義務化を止めることはありません。」と発言しました。私は、自分の耳を疑いました。
なぜなら、「ウィズ コロナ」とは、言い換えると、「コロナウィルスをインフルエンザと同様に考えて生活して行く」という意味です。インフルエンザは、毎年、流行期が存在しても、この世界から、消え失せることはあれません。
こんな常識も分からない人が、会長に就任できるのは、日本医師会が、自己利益だけを追求する組織に堕落していて、常識が欠けていても、自分たちの利益を守ろうとする能力に長けている人だけを、会長に選んでいるからではないのでしょうか。
現会長は、次期会長選には、出馬されないそうですが、日本医師会が、本来の姿ー--「国民の健康と、命を救う・守る」という原点だけに帰る事が大切です。この志を持つ人物が、次期医師会会長に当選されることを期待しております。
「医師」と言う職業は、社会的地位も高く、高収入が得られる職業の一つです。高収入ということは、「政治家」の場合と同じで、「諸刃の剣」となります。
現在の教育制度では、暗記力さえ良ければ、国家試験に合格してしまうので、「金儲け」の為や、「親が医者だから」という理由だけで、医師に成ってしまう「世襲医師」がたくさん生まれます。
「世襲政治家」の場合と同じで、世襲医師の全てが悪というわけではありません。しかし、世襲医師の中には、医師としての「志」が足りないまま、医師になってしまう場合が少なくないのです。
「医師の志」とは、「命の尊さを心の奥底から悟り、救命の為に努力を惜しまない。また、健康の大切さを人々に教え諭そうとする意志」というのが、私の「定義」です。
飽食を経験し、温室育ちの日本人からは、素晴らしい医師は生まれにくいようです。
むしろ、貧困に喘ぎ、肉親を戦争や病気で失った開発途上国の国民の方が、「医師の志」を持ち易く、「素晴らしい医師」を輩出する確率は高いようです。
自分の肉親を死なせてしまったというハングリーな気持ちが、「もはやこのような悲劇を繰り返してはならない、同胞の命を救うのだ」という気持ちが、医師になることを強く決意させるからです。
しかし、日本も、現在、コロナ禍を体験し、自然災害や原発事故等の悲劇を経験しています。 これらの悲劇により、心ある医師たちの魂は奮い立っています。また、これから医師になろうと望んでいる若者たちの心にも、変化があるようです。
きっとこれからは、「アフガニスタンで活躍した中村哲氏のような、素晴らしい医師たち」が、現在の日本に於いて輩出することを、私は確信しております。