京 都 御 所 紫 宸 殿
日本政府は、エネルギー政策について、「脱炭素エネルギーを目指して、2050年までに、温室効果ガス、0%を目指す。」と公言しています。この政策には、疑問符を付けねばなりません。
確かに、地球温暖化に対して、2050年まで、「地球温暖化が生み出す、あらゆる弊害に対処しなければならない」のは事実です。
しかし、京都大学の「地殻変動額学」の専門家は、「この先30年間は、地球は温暖化に進む可能性は高いが、百年、二百年単位で地球を観れば、氷河期に向かって、ゆっくりと寒冷化に向かう可能性が高い。」とのことです。寒冷化に向かう大きな原因は、「火山活動」とのことです。
火山が大爆発すると、空中に火山灰を舞い上げ、それによって、太陽光線が地球上に届く量が甚だしく減少するために、作物が取れなくなるほど、寒冷化が進むのです。
日本は、火山が多い国です。
そんな国で、果して、炭素エネルギーを0%にすることは、正しい選択なのでしょうか。
温室効果ガスを出す炭素エネルギーを「0」にするためには、2050年まで、原子力発電所で生み出される核燃料に、日本は頼ることになります。他の太陽光、風力、水などの、他のエネルギーだけでは、現在の電力を賄うことができないからです。
政府の政策には、「地球温暖化に本気で取り組む」ということを口実に、「原発を正当化する」という、目論見が隠されているような気がします。
私は、「原発」には断固反対です。日本国民は、原発事故に見舞われた「福島の悲劇」を忘れてはいけないのです。
日本国民は、この悲しみを歴史に刻み、歴史から学ぶという姿勢を失ってはいけないのです。
2011年、福島の原子力発電所で、「メルトダウン」という事故が起きました。
地上で「メルトダウン」が起きた場合、「広島・長崎の原爆の約400倍」の放射脳が発生し、広島、長崎とは違って、放射能除去装置が発明されない限り、「半永久的に事故現場周辺では、生活する事すら出来ない」のが現状です。
日本の様に、地震や津波が起きやすい国で、どうして、「原発は安全だ」と言い切れるのでしょうか。
また、「原発は、平和憲法のもと、どの国とも仲良くして行く」という外交政策が前提にあったからこそ始められました。
しかし、現在、中国・韓国・北朝鮮それぞれの国との間に、「争いの原因」を日本は持っています。
特に、「土地所有が原因の争いは、力のバランスが崩れたならば、必ず戦争になる」というのが、歴史の証明しているところです。
いったん、争いが勃発すれば、テロ行為や、ミサイル攻撃で、原子力発電所が攻撃目標にされるのは明白です。
原発周辺が「ホットポイント」と化してしまえば、約300万人が避難しなければならなかった「福島の悲劇」を繰り返すことになります。
もう2度と「原発事故」を起こしてはならないのです。
否、原子力エネルギーに頼ってはならないのです。
人類が「原子力エネルギー」を選択してしまったのは、「ゲーテの戯曲に出て来るファウスト博士の選択」と同じ選択をしてしまったようです。
即ち、「ファウスト博士は、永遠の若さを手に入れるために、悪魔、メフィストに魂を売り渡してしまいました。
人類もまた、無限のエネルギーを手にいれるために、地球を永遠に汚染してしまう悪魔の誘惑に負けてしまったのです。」
今回の日本の「脱炭素エネルギー政策」の陰に、ファウスト博士の亡霊のような、原発の誘惑に負けてしまった学者たちや企業が見え隠れしています。
「原発」を忖度するような政策には、私達国民は「NO」と言わねばなりません。
私は、日本政府のエネルギー政策の見直しを切望いたします。
では、どのような政策が良いのでしょうか。
私の意見は、「上記で述べましたように、日本は、火山の大爆発等により、温暖化が寒冷化に激変する可能性のある国です。
確かに、2050年までの30年間は、「温暖化に進む可能性が高いので、地球温暖化による環境危機に備える」あらゆる努力をしなければなりません。
しかし、その際、原子力エネルギーを使うことは、さらに、地球環境を悪化させることに繋がります。
しかも、百年、2百年単位で地球環境を考えるなら、「地球は、ゆっくりと、氷河期に向かい、寒冷化に進んで行きます。」
しかも、日本では、2050年を迎えるより先に、火山の大爆発により、寒冷化に変化してしまう可能性さえあります。
従って、温室効果ガスをゼロにするために、炭素エネルギーを「0」にするというのは、得策ではありません。
日本のエネルギー政策は、「水力・太陽光・風力・地熱等の安全エネルギーを主軸に据え、足りない電力は、二酸化炭素ガスを出来る限り減らす最新技術を伴った「炭素エネルギー」で補う政策が、より良い選択と考えられます。
人類のために、決して、足りない電力を原子力エネルギーで補ってはならないのです。
政治家の皆様、ファウスト博士の亡霊のような、「原発を推進したい」という誘惑に負けた学者たちや企業に耳を貸してはいけません。
人類のために、日本の政治家の方々が、エネルギー問題について英断を下していただけることを切に望みます。