春 満 開 京 都 植 物 園
第2次世界大戦以後、イギリスのグットマン氏の功績により、「スポーツが人間に齎す効力・効能」は、神の奇跡でしかありませんでした。
まず、その恩恵を受けたのは、身体障がい者の方々でした。グットマン氏が、スポーツを障がい者のリハビリに応用するまで、身体障がい者の方々の心理は、マイナス思考でした。「できないことへの劣等感」で外に出ることができずに、屋内に籠るこが多かったのです。
ところが、「自分たちにできるスポーツ」を通して、沢山の身体障がい者の方々が「マイナス思考からプラス思考」に目覚めていったのです。
即ち、「出来ないことに、目を注ぐのではなく、出来ることに、自信とプライドを取り戻していく」ということの大切さをグッドマン氏から学んでいったのです。
そして、1960年の第一回パラリンピック開催以来、アスリートたちは、「自分たちにもできるのだ」という希望・励まし・勇気を、全世界の身体障がい者の人々に、与え続けて来ました。
スポーツから、勇気と希望をもらうのは、身体障がい者の人々だけではありません。健常者も「多大な慰めと勇気と希望」をスポーツからもらっています。
神戸大震災や東日本大震災などで、被害を被った人々には、この事がよく理解できると思います。
最近では、水泳の池江璃花子選手が、難病を乗り越え、カムバックしてきた姿に、コロナ禍の中苦しむ、どれだけの日本国民に「励まし・慰め・勇気」を与えたかはかり知れません。
ましてや、難病に苦しむ人々やその家族に、「勇気と希望」をどれほどもたらしたか、考えるだけで、胸が熱くなり、涙さえそそいでしまいます。
聖火リレーランナーや、オリンピック・パラリンピック選手に選ばれた方々の中にも、池江選手のように、国民に「勇気と希望と励まし」を与えてくれる方々がたくさん居られます。
コロナ禍の今、国民が求めているのは、「過度な自粛」ではなく、「勇気と励まし」を与えてくれる「癒しの薬」です。
そのことを日本の指導者の方々は、理解しなければなりません。たとえ、コロナ禍がどれだけ猛威を振るう中であっても、オリンピック・パラリンピックは開催は、国民のために開催しなければなりません。
私たちは、この一年間で、行事を中止にしても何も生まれてこないし、何も得られないということを学んだではないですか。
政府や地方自治体は、さらなる自粛を求めていますが、それは、コロナ禍撲滅には、マイナスにしか作用しません。
なぜなら、国民から従う気力を奪うだけでなく、経済的にぎりぎりまで追い込まれている人々の気持ちを理解しないリーダーたちに「反感」すらもたらすだけだからです。
「さらなる自粛」を国民に強要しても、その効果は現在の状況では望めません。
それどころか、「国民に従う気持ちさえ失せさせる悪対処方法」です。
今、国民に求めるのは、「外出した時の手洗いとうがい」・「三蜜を避ける」だけです。
このことを徹底して守ってもらうために、今必要なのは、リーダーたちが、「国民に勇気と希望と励ましを与えること」です。
マスク会食は最悪の対処方法です。なぜなら、人間の自然な会食に反する食べ方で、人にストレスしか与えないからです。
マスク会食など推奨せずに、食卓にハンカチ一枚置くだけで良いのです。
ハンカチ1枚さえあれば、せき・くしゃみをする際や、どうしてもしゃべらなければならない時に、口にハンカチを当てるだけで、効果が期待できます。
もう一度、日本のリーダーたちにお願いします。「更なる自粛」は、今後、効果が得られないだけでなく、「国民に反感さえ生み出してしまう悪対処方だ」ということを理解してください。